セメント株が一斉高、太平洋セメント石炭価格の「サーチャージ制」導入と伝えられ期待強まる

証券取引所 銘柄

■太平洋セメは一時東証プライム銘柄の値上がり率1位に

 太平洋セメント<5233>(東証プライム)は6月10日、時間とともに上げ幅を広げる始まりとなり、午前9時40分にかけては9%高に迫る2119円(169円高)まで上げ、東証プライム銘柄の値上がり率1位に躍り出る場面を見せて活況高となっている。「9月から、製造時の燃料に使う石炭の市況変動をセメント価格に反映する「サーチャージ制」を導入することが分かった」(日本掲載新聞6月10日付朝刊)と伝えられており、燃料コストの製品価格への反映が進むとして注目が集まった。

 「ロシアによるウクライナ侵攻を受けて石炭価格が急騰しており、市況に応じた転嫁を進めやすくする」(同)と伝えられた。空運業界では「燃油サーチャージ制」が定着している。10日の株式市場では、これを受けて住友大阪セメント<5232>(東証プライム)も7%高まで上げて大きく出直っており、UBE<4208>(東証プライム)もしっかりとなっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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