クリングルファーマは急伸後伸び悩むが新株予約権の需給不安など後退し「次」に期待の様子

話題株

■再生医療に関する東京医歯大との進展など好感され材料株妙味

 クリングルファーマ<4884>(東証グロース)は7月12日、急伸商状となり、一時19%高の848円(138円高)まで上げる場面を見せた。後場は9%高の773円(63円高)で始まった。朝、「再生医療に関する東京医科歯科大学との共同研究の進捗について」を発表し、好感買いが集中。一時、今年4月以来、約3ヵ月ぶりに800円台を回復した。後場寄りの段階では、前場の一時19%高から値を消しているが、新株予約権の行使進展も発表済みで、次第に会社発表の期待材料に反応しやすくなってきたと見られている。

 株価は6月下旬から次第に値動き幅を拡げ、出直り傾向を続けている。6月19日には、「ヒトHGFタンパク質」の開発費用に対する希少疾病用医薬品試験研究助成金の2022年度交付について発表し、その後、新株予約権の大量行使を相次いで発表。先行きの需給不安が後退する傾向となった。12日は「上ヒゲ」を示現して伸びきれない展開になっているが、会社発表の期待材料に反応しやすくなってきたと見られ、次の発表に期待を強める様子がある。

 12日の発表によると、同大学との共同研究は2018年10月からより実施しており、潰瘍性大腸炎の難治性潰瘍の修復を目指した自家腸上皮オルガノイド移植による臨床研究について、このたび、同大学が第1例目を実施した。クリングルファーマが提供する医薬品グレードの「組換えHGFタンパク質」に注目が集まった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る