加賀電子は「1Q実績ビッグサプライズ」と評価され急伸、2000年以降の最高値を5年ぶりに更新

話題株

■第1四半期の売上高が41%も増加、業績予想を大幅に増額修正

 加賀電子<8154>(東証プライム)は8月5日、急伸一段高となり、午前10時過ぎには14%高の3785円(470円高)まで上げ、年初来の高値を大きく更新。株式分割を考慮した2000年以降の最高値3780円(2017年10月)を約5年ぶりに更新した。

■企業調査筋「特にビッグなのは電子部品事業の利益率」との分析

 4日15時に発表した第1四半期の連結決算(2022年4~6月)の売上高が前年同期比41%も増加し、期業績予想の上方修正を発表、好感買いが集中している。中堅証券の企業調査部からは、「1Q実績はビッグサプライズ」と題した臨時レポートが出ており、一段と注目される相場になっている。

 第1四半期連結決算は、売上高が前年同期比40.9%増の1493.02億円となり、営業利益は2.2倍の98.20億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は2.4倍の69.84億円となった。売上高から経常利益まで、全ての項目で、1Q(4-6月期)としては過去最高を更新した。会社側では、「スポット販売に対する顧客ニーズも想定以上に強かった。特に、自動車関連、産業機器関連向けにマイコン、FPGA(論理回路)などの引きが強かった」などとした。

 証券会社の企業調査筋によると、1Q営業利益98・2億円はQuickコンセンサスの42.25億円を大幅に上回りビッグサプライズとなった。特にビッグなのは1Q決算概要(説明書)の17ページに記載されている電子部品の1Q実績で、売上高が1014.44億円(前年同期は661.24億円)、営業利益率6.4%(同じく2.6%)であることなど、としている。

 今期・2022年3月期の連結業績見通しは、売上高が期初に開示した予想を5.9%上回る5400億円(前期比8.9%の増加)、営業利益は13.2%上回る240億円(同14.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は10.3%上回る160億円(同3.9%増)。同社では、第1四半期の業績拡大のみを勘案して上方修正したとしており、第2四半期以降の推移によっては更なる上乗せの可能性が出てくることになる。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る