【株式市場】日経平均は10円安、3日続落だが後場は徐々に持ち直す

◆日経平均は2万7650円84銭(10円63銭安)、TOPIXは1930.17イント(5.32ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は10億3061万株

 9月2日(金)後場の東京株式市場は、前場活況高だった百貨店株が上げ一服からダレ模様に転じ、海運株も徐々に水面下となった一方、三井住友FG<8316>(東証プライム)などの大手銀行株が回復を強めて堅調転換し、米金利上昇など好感。東京海上HD<8766>(東証プライム)などの損保株は後場寄り後に一段強い動きとなり、自動運転の普及で商品開発に幅の見方。ニトリHD<9843>(東証プライム)は持ち直した。日経平均は45円安で始まり、前場の安値(90円73銭安の2万7570円74銭)に迫る場面があったが値を保ち、大引けにかけて下げ幅を縮小。3日続落だが小幅安にとどまった。

 後場は、メルカリ<4385>(東証グロース)が中盤にかけて一段と上げ、サンリオ<8136>(東証プライム)との「マーケットプレイス共創」など好感。建設技術研究所<9621>(東証プライム)は一段ジリ高となり決算説明会の質疑応答など開示してから続伸。タカセ<9087>(東証スタンダード)は後場寄り後にストップ高で売買されたまま大引けまで買い気配となり一両日の円安進行で海外資産の円建評価拡大などに期待。トミタ電機<6898>(東証スタンダード)は8月末の業績予想の増額修正が好感され後場一段と上げストップ高。光・彩<7878>(東証スタンダード)は原材料の「金」高騰を理由に株主優待を廃止したため最近の「金」下落は歓迎とされストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は10億3061万株(前引けは5億735万株)、売買代金は2兆4774億円(同1兆2169億円)。プライム上場1837銘柄のうち、値上がり銘柄数は650(前引けは457)銘柄、値下がり銘柄数は1096(同1302銘柄)。

 また、東証33業種別指数は6業種(前引けは5業種)の値上がりにとどまり、証券商品先物、保険、パルプ紙、小売り、銀行、陸運、が値上がりした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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