【株式市場】日経平均は240円安となり2日続落、後場、出来高が急増、保険、証券、銀行株などに大口売買の様子

◆日経平均は2万7105円20銭(240円04銭安)、TOPIXは1899.05ポイント(6.51ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は後場急増し24億1034万株

 10月28日(金)後場の東京株式市場は、日銀の金融政策会合での大規模緩和継続が伝えられ、円安期待などから住友ゴム<5110>(東証プライム)などのタイヤ株が一段と強含む相場となり、トヨタ<7203>(東証プライム)などの自動車株も一段強含んで始まった。四半期決算好調のイビデン<4062>(東証プライム)は一段ジリ高。ただ、円相場は小動きを続け、値がさ半導体株や電子部品株には物色が広がらず、大幅増益のアドバンテスト<6857>(東証プライム)が高いなどが個別に散発高。タイヤ株は大引け間際に値を消しがちとなった。日経平均は135円安で始まり、ジリ貧商状のまま大引けにかけて下げ幅を200円台に拡げた。前引けは小高かったTOPIXも軟調で、2日続落となった。

 保険、証券、銀行株や自動車株の一角などの出来高が急増し、東証プライムの出来高概算が24億1034万株に膨れた。

 後場は、通期で大幅増益予想の富士通<6702>(東証プライム)が一段と上げ、ニトリホールディングス<9843>(東証プライム)は日銀の緩和継続にもかかわらず円相場が小動きのため見直される様子で一段ジリ高を継続。四半期決算好調のオリエンタルランド<4661>(東証プライム)もジリ高を継続。タカトリ<6338>(東証スタンダード)は更なる大口受注への期待や業績上振れ期待など言われ一段高。帝国ホテル<9708>(東証スタンダード)は14時の四半期決算発表を受けて一段強含み、三晃金属工業<1972>(東証スタンダード)は14時半の四半期決算発表を受けて急伸。

 28日新規上場のpluszero(プラスゼロ)<5132>(東証グロース)は前後場とも買い気配のまま初値がつかず、大引けは気配値のまま上げる場合の上限になる3795円(公開価格1650円の2.3倍)で買い気配となった。

 東証プライム市場の出来高概算は増加し24億1034万株(前引けは5億8779万株)、売買代金は5兆7689億円(同1兆5995億円)。プライム上場1837銘柄のうち、値上がり銘柄数は598(前引けは960)銘柄、値下がり銘柄数は1170(同781)銘柄。

 また、東証33業種別指数は10業種(前引けは21業種)が値上がりし、輸送用機器、、陸運、サービス、ゴム製品、保険、医薬品、水産農林、小売り、不動産、電力ガス、が上げた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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