ビーマップは再び上値を試す、携帯電波が届かない不感地域での低コスト高速通信網に向けた実験に期待

■札幌学院大とミリ波長距離無線LAN製品による長期通信試験を発表

 ビーマップ<4316>(東証グロース)は12月2日、再び上値を試す相場となり、取引開始後に7%高の534円(36円高)まで上げる場面を見せて出直っている。1日付で、札幌学院大学(北海道江別市、河西邦人学長)とミリ波(60GHz帯)長距離無線LAN製品『MLTGCN LR』を使用した、寒冷地での長期的な通信試験を実施と発表し、注目が集まった。

 11月4日には第2四半期連結業績の予想を下方修正したが、株価は翌日を下値に持ち直してきた。発表の中に「ミリ波を活用した『Terragraph』など、引き合いが活発な分野もあり」(リリースより)と望みを託す文面があり、今回の発表について、その事例として注目する動きもある。

 発表によると、札幌学院大学と行う長期的な通信試験では、携帯キャリアの電波が届かない地域(不感地域)で低コストかつ短期間に高速通信網を敷設することをめざす。『Terragraph』は、Meta Connectivity(旧Facebook)が開発した、光ファイバーに近い接続性を空中に拡張するためのギガビット無線技術。一方、『MLTGCN LR』は、台湾のAccton Technology Corporation(台湾新竹市)が開発した『Terragraph』に準拠した高速無線LAN製品。ビーマップは、国内でいち早く『Terragraph』に着目し、2021年10月から『Terragraph』に準拠した高速大容量無線LANシステムの提供を開始したという。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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