【株式市場】日経平均は448円安となり反落、米利上げは織り込むが景気後退への懸念が浮上

◆日経平均は2万7777円90銭(448円18銭安)、TOPIXは1953.98ポイント(32.48ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は増加し13億3329万株

 12月2日(金)後場の東京株式市場は、前場の円高基調が1ドル135円台で一進一退となり、前場下げたトヨタ<7203>(東証プライム)やキヤノン<7751>(東証プライム)などが持ち直して始まり、三菱商事<8058>(東証プライム)や商船三井<9104>(東証プライム)なども下げ幅を縮める動きとなった。しかし、米景気後退への警戒感などがあり、ディフェンシブ銘柄とされる花王<4452>(東証プライム)は一段ジリ高、ニチレイ<2871>(東証プライム)、日清食品HD<2897>(東証プライム)などが強い程度で、物色は限定的だった。日経平均は514円安で始まり、大引けまで下げ幅500円前後で小動きを続け反落となった。

 後場は、ACCESS<4813>(東証プライム)が一段ジリ高隣第3四半期決算など好感され、エル・ティー・エス<6560>(東証プライム)は伊藤忠テクノソリューションズ<4739>(東証プライム)との提携など好感された上げ相場が再び一段高。キタック<4707>(東証スタンダード)は13時の決算発表が好感されて急動意。クルーズ<2138>(東証スタンダード)は中盤にかけて一段と上げ信用売りの買い戻しの見方。ユニフォームネクスト<3566>(東証グロース)は株式4分割と優待制度の導入が好感され前後場とも買い気配のままストップ高。上場2日目のサイフューズ<4892>(東証グロース)、同3日目のウェルプレイド・ライゼスト<9565>(東証グロース)、同8日目のティムス<4891>(東証グロース)は高値を更新。

 東証プライム市場の出来高概算は増加し13億3329万株(前引けは7億204万株)、売買代金は3兆1717億円(同1兆6415億円)。プライム上場1836銘柄のうち、値上がり銘柄数は167(前引けは90)銘柄、値下がり銘柄数は1637(同1730)銘柄。

 また、東証33業種別指数は全33業種が値下がり(前引けも全業種が値下がり)し、下落率の小さい業種は、電力ガス、食料品、パルプ紙、海運、証券商品先物、金属製品、倉庫運輸、鉄鋼、銀行、化学、情報通信、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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