【話題株】ワークマンは猛暑で注目!サマーアイテムなど好調

話題株

■通気性14倍の「ダブルメッシュ」など好調で最高益

ワークマン<7564>(JQS)は前場2日続伸となり、7590円(150円高)まで上げて出直りを強める展開になった。通気性が従来商品比14倍という「ダブルメッシュ」製の衣類、日焼け防止用のヘッドタオルやアームカバーなど、タウン着としても使えるサマーアイテムの「夏ラク」商品が4、5月から好調で、株式市場では猛暑関連株との見地から見直す動きが出ている。

株価は2015年4月初から再び上昇基調を強め、7月は一段高となって21日に8910円の上場来高値をつけた。その後7400円前後まで調整し、テクニカル的な値幅調整には一巡感が出てきた。あとは日柄調整がもう少し必要との見方はあるが、「まだはもうなり」ということもあり、早めに上昇基調に復帰する可能性も念頭に置いて注目する価値がありそうだ。

2016年3月期・第1四半期の業績(15年4~6月)は、店舗数が前年同期比で14店舗増加して全国750店舗となり、チェーン全店売上高は同4%増の181億2700万円となった。ワーキングウェアにとどまらずファミリーウェア、カジュアルウェア、履き物など全カテゴリーが増収となり、差別化を明確化したプライベート(PB)商品の売り上げは同23.1%増加。営業利益は同7.3%増の22億3500万円となり、純利益業績は同10.2%増の15億3500万円となった。第1四半期としては売上高、各利益とも連続の最高更新となった。

収益に貢献するPB商品の売り上げ構成比は15年3月期末が16.7%、この第1四半期は18.0%。16年3月期末には20.7%を計画しており、「中期的には30%台をめざす」(栗山清治社長)。ワーキングウェア業界は円安、素材高に見舞われており、一部商品は値上げせざるを得ない状況だが、全体的な販売価格水準は現状維持できるように努めるという。

16年3月通期の業績予想は、期初の予想を据え置き、期末店舗数を前期比25店増の773店舗としてチェーン全店売上高は前期比4.5%増の723億3300万円、営業利益はPB商品の拡大などを推進して同4.9%増の87億4900万円、純利益は同7.6%増の63億2400万円とする。各項目とも連続で最高益を連続更新する見込みだ。

サマーアイテムにとどまらず、秋冬商品も「重ねる防寒」などをテーマに機能性を重視した新商品を積極展開する方針のため、「猛暑の年は厳冬」なら一層、注目余地が広がることになりそうだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る