科研製薬、開発医薬品「ART-001」」が第Ⅱ相試験で主要評価項目を達成

ビジネス 万年筆 メモ

■連結子会社ARTham Therapeuticsの開発医薬品

 科研製薬<4521>(東証プライム)は21日、連結子会社のARTham Therapeuticsが難治性脈管奇形を対象疾患として開発を進めている「ART-001」について、国内第Ⅱ相試験の主要評価項目を達成したと発表した。

 このたびの国内第Ⅱ相試験は、低流速型脈管奇形の患者を対象とした無作為化二重盲検比較試験である。ART-001 50mgまたは100mgを1日1回朝食後に24週間経口投与したときの有効性および安全性を評価しており、主要評価項目は24週間投与終了時点の標的病変の体積変化(MRI)に基づく奏効率とした。その結果、主要評価項目を達成した。なお、同試験結果の詳細については、今後の学会等で発表する予定である。

 ART-001は2021年12月に科研製薬が買収したARTham Therapeuticsの開発医薬品であり、予定適応症を難治性脈管奇形とするP13K(ホスファチジルイノシトール 3-キナーゼ)阻害薬である。対象疾患である難治性脈管奇形には効果的な治療薬が存在せず、アンメットメディカルニーズに応える医薬品として期待されている。

 同社では、「ART-001」が早期に難治性脈管奇形の患者の治療およびQOL向上に貢献することを目指して、今回の結果を精査し、開発を進めていくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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