上場3日目のアソインターナショナルは後場切り返す、歯科矯正装置の開発など行い割安、評価不足感

■PER9.7倍、歯科治療機器のナカニシは17倍前後のため上値余地が

 アソインターナショナル<9340>(東証スタンダード)は12月27日の後場、727円(22円安)を下値に切り返し、13時30分にかけては733円(16円安)前後へと値上がりしている。歯科矯正装置の開発製造や患者の口腔内情報管理のDX化などを行い、時価はPER9.7倍前後。たとえば歯科治療機器のナカニシ<7716>(東証スタンダード)の株価はPER17倍台のため、ナカニシとの比較では割安。もっと買われても不自然ではない水準にある。

 12月23日に新規上場し、初値は1001円(公開価格870円の15%高)だった。全体相場の地合いが「東証グロース8日続落、8ヵ月ぶり」(日本経済新聞)と軟弱なこともあり、初値を下回っているが、今期・2023年6月期の連結予想1株利益は75円55銭で、時価はPER9.7倍前後。ナカニシの株価はPER17倍前後になり割安。評価不足感が強いといえる。

 上場時に開示した業績見通し(2023年6月期・連結、会社発表)は、売上高32.62億円(前期比4.7%増)、営業利益5.28億円(同3.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は3.35億円(同4.6%減)、1株利益は75.55円。

 事業の拡大にあたり、自社で歯科技工士を雇用するだけではなく、グループ外に当社から独立した歯科技工士を中心とする51か所の歯科技工所を協力パートナーとすることで、多くの歯科医療機関等、ひいてはその先にいる患者のニーズに応えている。また、昨今、これまでアナログ管理されていた症例について、患者の口腔内情報を3Dスキャナー等で採取し、そのデータを利用するなどデジタル管理化を加速させることで、多品種の矯正歯科技工物の効率的な製造を推進している。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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