富士通が続伸、中国企業とパソコン統合と伝わり期待強まる

富士通 6702

■会社側は現時点で合意が整った事実はなく引き続き交渉中と発表

 富士通<6702>(東1)は31日、続伸基調で始まり、取引開始後に879.9円(16.5円高)まで上げ、3日ぶりに880円台を回復した。「富士通が中国・レノボグループとのパソコン事業の統合で最終合意する」(日本経済新聞10月31日付朝刊)と伝えられ、経営効率化などへの期待が強まった。

 報道によると、「レノボが富士通の子会社に過半を出資し、合弁事業に移行する。富士通の主力工場や販売ブランドは維持しながら、レノボが主導権を握る形で開発や販売を進める。すでにレノボと統合したNECに続き、富士通の再編形態も固まったことで、国内のパソコン市場での外資主導が鮮明となる」(同)という。

 富士通は朝9時、東証IR開示を通じて、レノボとの戦略的な提携について検討を進めてきたが、現時点で、契約締結についての合意が整った事実はなく、引き続き交渉中。今後開示すべき事実が発生した場合には、速やかに公表する、と発表した。(HC)

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