【業績でみる株価】エストラストの15年2月期は過去最高決算、超割安、800円台へ

業績で見る株価

エストラスト<3280>(東1・売買単位100株)は好業績を評価して下値に買い物が入ってきたもよう。下落不安が薄いことから素人の個人投資家に持ってこいの銘柄として注目。また、地方創生関連株としても狙える。

同社は高収益を誇る山口県を地盤とした中堅の不動産会社。下関を本拠として山口県や九州、そして四国にも積極的に展開している。「オーヴィジョン」ブランドによるマンション分譲が主力事業で、販売は立地条件の良さから好調に推移。また、ヤマダ・エスバイエルホームと代理店契約を締結し戸建て住宅の販売、さらにオフィスビル事業にも進出している。

こうしたことが奏功して2015年2月期は売上高、営業利益、経常利益ともに過去最高を更新する見込みである。ちなみに売上高120億円(前期比16.7%増)、営業利益10億9000万円(同11.1%増)、経常利益9億7000万円(同9.0%増)、当期純利益6億円(同10.4%増)を最低確保する見込みだ。この勢いなら、来期も増収増益が期待できそうで、記録を塗り替える公算がある。予想一株当たり利益は106円39銭と高水準をキープする。配当は年10円を実施する方針である。

今期の予想一株当たり利益で計算したPERは6.2倍、一株当たり純資産486円80銭のPBRは1.36倍にすぎない。

今期の決算が過去最高を更新するにしては、PER、PBRともに低水準に甘んじている。しかも、日曜日に実施された総選挙は自民党の勝利で終わりそうだ。そうすると、安倍晋三首相は、地方創生に向けて政策のアクセルを踏むはずである。この観点からも同社株は地方の経済が活性化すれば、成長の余地が高まる。その意味からも狙われる可能性が出てきた。

また、チャートを見ると、600円どころへ下げるとすかさず、値ごろ感から買い物が入り下値岩盤を形成している。現在、600円台で値固め中だが、三角持ち合いが収斂する局面に差し掛かっている。個人投資家に加えて、外国人投資家も静かに参戦している模様であり、需給関係も引き締まってきている。600円台は安心して替える水準だ。この近辺は迷わずに拾ってみたい。目先狙いなら100円高を、中長期の観点からでは1000円台乗せを目標に買ってみたい。

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