【銘柄診断】エッジテクノロジーは連続最高純益見直しに対話型AI株人気がオンし急反発

銘柄診断

 エッジテクノロジー<4268>(東証グロース)は、前日13日に80円高の1113円と急反発して引け、取引時間中には1150円と上値を伸ばし、前週9日につけた直近高値1306円を窺う場面もあった。また、東証グロース市場の値上がり率ランキングの第14位、売買代金ランキングの第7位に各ランクインするなど賑わった。同社株の今2023年4月期業績が、高成長し純利益が過去最高を更新する予想にあることを見直して買いが再燃し、さらに人気化している対話型AI(人工知能)関連株の一角に位置することも側面支援材料視されている。テクニカル的にも、昨年3月につけた上場来高値1857円からその後の安値765円までの調整幅の半値戻し目前まで引き戻しており、相場格言の「半値戻しは全値戻し」への期待を高めている。

■平均単価が4.5倍のリカーリング顧客の構成比率が高く業績高成長

 同社の今4月期業績は、売り上げ30億2500万円(前期比39.9%増)、営業利益3億1100万円(同48.2%増)、経常利益3億1000万円(同55.0%増)、純利益2億300万円(同48.1%増)と高成長が予想され、純利益は、前期の過去最高(1億3700万円)を連続更新する。AIアルゴリズムを実装して顧客の課題を解決するとともに、AIフリーランスとチームを編成してAIプロジェクトを管理・推進するAIソリューションサービスで、4四半期連続で同社のサービスを利用するリカーリング顧客の売り上げ構成比が、89%超にも達し、同顧客の平均売上単価が、通常顧客の約4.5倍にも達することが業績高成長につながり、AI人材を創出するAI教育事業も好調に推移していることも上乗せとなる。

 昨年12月9日に発表した今期第2四半期(2022年5月~10月期、2Q)累計業績も、前年同期比35.8%増収、93.2%営業増益、96.8%経常増益、85.5%純益増益と高成長して着地しており、今年3月10日に予定している今期第3四半期(2022年4月~2023年1月期、3Q)決算発表時に通期予想業績に対してどのような進捗率を示すか注目されている。なお対話型AI関連株は、米IT大手のマイクロソフトが、対話型AIの「Chat GPT」のオープンAIに大規模な追加投資を行うと発表して幅広く人気化しており、AIシステムの開発やAI人材教育を主力事業とする同社株にも関連株買いが強まっている。

■相場格言通りに上場来高値からの調整幅の半値戻しから全値戻しへ再発進

 株価は、昨年3月に新規株式公開(IPO)後の初決算として発表した前期第3四半期決算がIPO時の4月期通期予想業績に対して高利益進捗率を示したことを材料に合計4回のストップ高を交えて上場来高値1857円まで急伸し、その後の前期業績の上方修正でも1398円高値と買われたが、IPO人気の一巡とともに765円まで大きく調整し、AI関連株買いとともに1306円までリバウンドし、1000円大台固めを続けている。この1300円台は、上場来高値から直近安値への調整幅の半値戻しとなっており、相場格言の「半値戻しは全値戻し」で上場来高値奪回に再発進しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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