マーチャント・バンカーズは糖尿病薬開発事業から撤退も投資資金を回収し今期業績への影響なし

マーチャント・バンカーズ

■不動産事業の拡大により今期の連結営業利益5.2億円(55%増)など見込む

 マーチャント・バンカーズ<3121>(東証スタンダード)は2月27日の15時過ぎ、糖尿病治療薬開発事業からの撤退と不動産事業の今期の実績と今後の方針を発表した。

 糖尿病治療薬開発事業からの撤退は、国立大学法人滋賀医科大学との産学連携で、糖尿病治療薬の研究開発に取り組んできた子会社バイオジップコード株式会社について、全株式を売却の上、当該事業に投資していた資金4000万円を回収した。本件により、2023年3月期の業績に対する影響はないとした。

■不動産の入替え好調で連結業績予想を2度上方修正

 一方、同社の不動産事業は、今期・2023年3月期に4物件を購入(一部予定含む)し、4物件の売却を行った。これにより、22年12月並びに23年2月の2回にわたり業績予想の上方修正を行い、今3月期の連結業績予想は、売上高43.80億円(前期比61.0%増)、営業利益5.20億円(同55.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益2.60億円(同3.7倍)と、大幅な増収増益を見込んでいる。

 引き続き、保有物件の売却による売上利益の積上げと、物件の購入による安定的収益力の強化に積極的に取り組み、特別目的会社(SPC)を活用した不動産の取得や保有不動産の流動化も活用しながら、物件の購入並びに保有物件の売却を積極的に行うとともに、不動産以外の案件への投資も含め、2024年3月期も、増収増益を目指していくとした。

■今期の購入物件
2022年4月 コルティーレ緑が丘(大阪府八尾市) 430百万円(税込)
2022年12月 K-MODE琴似(札幌市西区) 135百万円(税込)
2023年3月(予) エトランゼ東櫛原14(福岡県久留米市) 600百万円(税込)
2023年3月(予) カーサピノ(川崎市多摩区) 495百万円(税込)

■今期の売却物件
2022年9月 グランエール成田(千葉県成田市) 769百万円(税込)
2022年10月 キャナルコート鎗屋町(大阪市中央区) 891百万円(税込)
2022年12月 ブルーポートホテル苅田北九州空港(福岡県苅田町) 750百万円(税込)
2023年2月 グリーングラス魚崎(神戸市東灘区) 870百万円(税込)
(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AIとベイジアンネットワーク解析で165項目を抽出、複雑な因果関係を構造化  大正製薬は11月2…
  2. ■Blackwell GPU2140基で研究競争力を拡大  NVIDIA(NVDA:NASDAQ)…
  3. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る