バルクホールディングスの第1四半期は初の利益計上で黒字転換

■業界初のセキュリティマネジメントシステム運用支援ツールの提供を開始

 バルクホールディングス<2467>(名セ)の16年3月期第1四半期連結累計期間の売上高は前年同期比51.1%増の6億39百万円、営業利益は9百万円(前年同期は26百万円の赤字)、経常利益は12百万円(同26百万円の赤字)、四半期純利益は7百万円(同21百万円の赤字)となり黒字転換した。売上高及び各利益については第1四半期として上場来最高業績を達成。なお、同四半期での利益計上は上場来初となった。

 各事業の取組みは、コンサルティング事業では、今年6月に、業界初の情報セキュリティマネジメントシステム運用支援ツール「V-Cloud」の提供を本格的に開始し、既存・新規を問わず導入顧客数は当初想定を上回る状況にある。また、継続的なセミナーの開催、ウェブ戦略の強化などの取組みも実施した。これにより、売上高は48百万円(前年同期比21.7%増)となった。

 マーケティング事業では、スーパーマーケットの売り場を活用したリサーチサービス「Shoppers Direct(ショッパーズダイレクト)」を提供した。同サービスは、スーパーマーケット(首都圏)の売り場を活用。購買行動の観察とその場でヒアリング・アンケートが実施できる店頭調査で、ネットとリアルが融合可能なリサーチである。
 
 また、セールスプロモーション事業及び広告代理業では、外注費や部材費の圧縮など原価率の低減に努め、既存顧客からの定期受注を確保するとともに、デジタルマーケティングを活用した企画提案型の営業活動を積極的に行った。これにより、売上高は2億34百万円(47.9%増)となった。

 IT事業では、国内企業のIT投資意欲の向上を背景に開発案件及び運用保守案件ともに受注環境は堅調に推移した。売上高は48百万円(同12.2%増)となった。

住宅関連事業では、新設住宅着工戸数は低調に推移だが、継続して開催しているリフォームイベントや大型改装現場を活用した内覧会に加え、積極的な広告宣伝活動を実施したことから、足元の受注状況は堅調に推移した。売上高は3億10百万円(同66.1%増)となった。

通期業績は従来予想(5月15日公表)を据え置き、売上高は21億円(前期比1.9%増)、営業利益は45百万円(同6.6%増)、経常利益は46百万円(同6.3%減)、純利益は30百万円(前期は15百万円の赤字)を見込んでいる。

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