【株式市場】日経平均は71円高、後場は米FRB議長証言など控え小動きだがTOPIXは昨年来の高値を更新

◆日経平均は2万8309円16銭(71円38銭高)、TOPIXは2044.98ポイント(8.49ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は11億2720万株

 3月7日(火)後場の東京株式市場は、米国時間7、8日の米FRB議長の議会証言を前に米金利上昇・円安の観測があるとされ、トヨタ<7203>(東証プライム)などの自動車株が一段ジリ高となり、インドネシアの金属・鉱物資源禁輸の動きを受け昭和電線HD<5805>(東証プライム)や住友鉱<5713>(東証プライム)なども一段と強含み、鉄鋼株も一段ジリ高。朝方に下げた海運株も回復基調となった。日経平均は前引けを15円近く下回る91円高で始まり、14時頃まで100円高の2万8340円前後で推移し、大引けはやや値を消したが3日続伸。TOPIXは昨年来の高値を終値、取引時間中ともに更新した。

 後場は、三井住友フィナンシャルグループ<8316>(東証プライム)などのメガバンク株が一段と強含んで高値を更新し、10日の日銀・金融政策決定会合を控えて期待再燃。帝人<3401>(東証プライム)はPBR1倍未満株買いの動きに加え証券会社の投資判断を好感の見方。日本コンクリート工業<5269>(東証プライム)も一段ジリ高となって高値を更新し防衛施設の整備など材料視。高見沢サイバネティックス<6424>(東証スタンダード)はウォークスルー顔認証改札機の大阪メトロ採用が好感されて一段と上げストップ高。カヤック<3904>(東証グロース)は午前11時頃から急伸しKDDIの「auメタバース」を開発とされて後場は大引けまでストップ高買い気配。エーアイ<4388>(東証グロース)はAI活用の新機能新サービスの共同展開など好感され前後場とも終日買い気配のまま大引けまでストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は11億2720万株(前引けは5億4804万株)、売買代金は2兆7872億円(同1兆3590億円)。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は1248(前引けは1223)銘柄、値下がり銘柄数は493(同502)銘柄。

 東証33業種別指数は28業種(前引けは31業種)が値上がりし、値上がり率上位は、鉱業、鉄鋼、銀行、石油石炭、非鉄金属、電力ガス、証券商品先物、繊維製品、サービス、倉庫運輸、保険、建設、卸売り、陸運、情報通信、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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