旭化成は純利益を下方修正したが株価堅調、事業戦略を明確化し「減損テスト」

■リチウムイオン電池に関連する3事業を方向性に応じて独立運営に

 旭化成<3407>(東証プライム)は3月9日、反発基調で始まり、午前9時30分にかけては984.6円(12.9円高)まで上げ、約1か月ぶりに980円台を回復している。8日の17時に減損損失の計上と今3月期の予想連結純利益の下方修正を発表したが、買い優勢となっている。リチウムイオン電池に関連する各事業を独立運営へと切り替えることとし、将来キャッシュ・フローに基づき「減損テスト」を行った結果、減損損失約1850億円を特別損失に計上する見込みになったとした。他の利益項目および売上高の予想は据え置いた。

 2015年にM&Aによって獲得したリチウムイオン電池用乾式セパレータ「セルガード」事業、鉛蓄電池用セパレータ「ダラミック」事業と、従来からのリチウムイオン電池用湿式セパレータ「ハイポア」事業について、一体のバッテリーセパレータ事業として運営してきたが、各事業の事業戦略の方向性が明確になってきたことから、「ハイポア」及び他のそれぞれの事業による独立運営へと切り替えることとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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