ニチレイは時間とともに強含む、円高など好感の見方、投資判断引き上げの観測も

材料でみる株価

■第3四半期、加工食品事業は円安でコスト増加、原油安も追い風

 ニチレイ<2871>(東証プライム)は3月16日、時間とともに強含んで始まり、午前9時30分にかけて2744円(39円高)まで上げ、2日続伸基調となっている。どちらかといえば円高がプラスに働く銘柄とされ、今朝の円相場が欧州の大手銀行クレディ・スイスの経営危機報道によるドル売り、ユーロ売りを受けて2円近い円高の1ドル132円台前半に入ったことなどが買い材料視されている。証券会社による投資判断引き上げの観測も言われている。

 第3四半期決算(2022年4~12月・累計)では、連結売上高の4割超を占める加工食品事業が「円安による原材料・仕入コスト増加」(決算説明資料)に見舞われた。また、3割超を占める低温物流事業は「電力コスト増」(同)などの影響を受けた。NY原油先物は一時5%安の67ドル/バレル台と大幅に下げており、円高は電力料金の上昇抑制要因にもなるため、この傾向が続くとすれば、同社にとっては追い風に作用しそうだ。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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