ブイキューブ、ポケトークとイベントソリューション分野で協業、テレワーク文化の定着をさらに加速

■言語に関わる様々なビジネス分野での課題の解決ソリューションを提供

 ブイキューブ<3681>(東証プライム)とソースネクスト<4344>(東証プライム)グループのポケトークは3月15日、ブイキューブが提供するイベントDXソリューションとポケトークが提供するAI通訳機「ポケトーク」を組み合わせた新たなイベントソリューション提供の分野で協業したと発表。

 ブイキューブが提供するイベントDXソリューションに今回新たに同時翻訳・通訳を可能とする「ポケトーク for BUSINESS」を組み込み、販売を開始すると共に、「ポケトーク」を活用するユーザのイベント運営をブイキューブがサポートするなど、販売面での取り組みを行うことで「言葉の壁」をなくし、日本でのテレワーク文化の定着をさらに加速させていくとともに、両社で新たなソリューションの開発に取り組んでいく。

■協業の背景

 ブイキューブは「Evenな社会の実現」というミッションを掲げ、「いつでも」「どこでも」コミュニケーションが取れる環境を整備することで、時間や距離の制約によって起こる様々な機会の不平等の解消に取り組んでいる。ブイキューブのイベントDX事業は単なるイベントのオンライン配信だけではなく、3DCGやメタバースなどを活用した、よりリッチな表現が可能なソリューションの開発をしており、ニーズに合わせた多様な開催方法をご提案している。また、システム面だけでなく、事前準備から当日の配信まで専門スタッフによる技術面と運用面でのサポートによる高品質な配信や、背景合成技術なども活用した訴求力の高いオンラインセミナーやイベントのライブ配信が実施可能な専用スタジオも提供している。このように、20年以上にわたり顧客のニーズに合わせた様々なソリューションの開発、サポートサービスを拡充した結果、オンラインイベント開催支援実績に繋がり、シェアNo.1を獲得(日本マーケティングリサーチ機構調べ)している。

 新型コロナウイルス感染症拡大に伴って、オンラインイベントが日常となったことで、主催者側ではこれまでリーチできていなかったエリアから新たな参加者の獲得、参加者側では移動時間の削減、遠方のイベントへの参加が容易になり、時間と場所の制限がないオンラインならではの良さが認識された。最近では海外や地方からの登壇者がオンラインで参加するなど、会場での参加以外にもオンラインからも参加できるハイブリッド開催のイベントも増加している。このようにオンラインイベントの普及、そして参加ハードルが下がる一方で、多言語のイベント配信や登壇者の参加を実施するにあたり「言葉の壁」が残っている。同時通訳者の手配やオペレーション、オンラインイベントでの配信など多くの手間がかかっていた。

 そこでこの度、ポケトーク株式会社は昨年発表された「同時通訳」の販売開始に加え、今後新たに販売予定の、聞き手側のソフトウェアインストールが必要なく多言語での会議をAI技術によって簡単に通訳することができる「カンファレンス」、映像データの通訳・翻訳を容易にする「ムービー翻訳」を含む、ビジネスシーンに特化したシリーズ「ポケトーク for BUSINESS」をローンチした。

 ビジネスシーンにおける最も重要な点は、正しく音声認識を行い、速く・正確な翻訳および通訳を実行すること。その速く・正確な翻訳および通訳を実現するため、「ポケトーク for BUSINESS」シリーズにおいて、音声からテキストに変換する「音声認識エンジン」にOpenAI社が提供する音声認識モデル「Whisper」をポケトークが初めて採用した。

 ポケトークは、「言語」にまつわる最先端の技術を、あらゆる人が実際に“使える”かたちで提供する。あらゆる「言葉の壁」をなくすために、音声認識モデル「Whisper」だけでなく、言語モデルの「GPTシリーズ」など、OpenAI社のテクノロジーを次々と採用し、言語にまつわる様々な社会課題に着目し、「ポケトーク」シリーズを世界に広げていく。

 このように両者がもつ強みを活かすことで、イベントにおける「言葉の壁」を取り除き、主催者と参加者両方にある課題の解決に取り組んでいく。

■取り組み内容について

 ブイキューブが提供するイベントDXサービスに、「ポケトーク」が提供する多言語での会議をAI技術によって簡単に翻訳・通訳することができるビジネスシーンに特化したシリーズ「ポケトーク for BUSINESS」を組み合わせることで、主催者は通訳者の手配やオペレーションを気にすることなく、誰でも多言語でのイベント開催が可能になる。

 海外向けのライブ配信だけでなく、海外からのスピーカーをオンラインで繋ぎ登壇するハイブリッドイベントにおいても、参加者はこれまでのような同時通訳を聞きながら参加するのではなく、会場に配信されるスピーカーの映像に映画のような字幕テロップで視覚的に閲覧できるようになり、より一体感のあるイベント体験が可能になる。また、運営者にとってもネックになっていた同時通訳者や通訳機の手配などの手間やコストが削減可能になり、様々なイベントでの利用が期待される。

■今後について

 両者が持つソリューションの強みを活かしたシステム的な連携の強化や、様々な分野でのソリューション開発を共同で行うことで、双方のソリューション価値を高め、「言葉の壁」を取り除き、両者が掲げるビジョンの実現に向け取り組んでいく。

【AI通訳機「ポケトーク」とは】

 「POCKETALK(ポケトーク)」は、互いの言葉を話せない人同士が自国語のままで対話できるAI通訳機。73言語を音声・テキストに翻訳し、11言語をテキストのみに翻訳できる。クラウド上の最新最適なエンジンとAIを使った翻訳精度の高さが特長で、長い文章も訳せる。Wi-Fiのない所でも世界130以上の国と地域(「ポケトークS」:141の国と地域、「ポケトークW」:139の国と地域)で、そのまま使えるモバイル通信機能を内蔵し「契約不要、通信料なし(2年間)」で、買ってすぐ使える。「ポケトーク」シリーズ(初代、「ポケトークW」、「ポケトークS」および「ポケトークS Plus」を含む)の累計出荷台数(サンプル等除く)は、2017年12月の発売以来、2022年12月時点で100万台を突破した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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