【株式市場】日経平均は365円高、円安など好感され後場一段と上げる

◆日経平均は2万7883円78銭(365円53銭高)、TOPIXは1995.48ポイント(28.81ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は13億6674万株

 3月29日(水)後場の東京株式市場は、午前中からの円安基調に変化がないことや日銀幹部の議会証言などを受けて自動車株が総じて一段ジリ高傾向となり、ブリヂストン<5108>(東証プライム)などもジリ高となったほか、低利継続期待などで住友不<8830>(東証プライム)などもジリ高となった。値がさの半導体関連株も信越化<4063>(東証プライム)が次第にジリ高傾向に転じ、東京エレク<8035>(東証プライム)は下げ幅を縮めるなどで強い。日経平均は前引けとほぼ同水準の129円高で始まり、次第高となって大引け間際に379円17銭高(2万7897円72銭)まで上げ、大引けもほぼ高値圏で終了。終値の2万7800円台は3月13日以来で3日続伸となった。

 後場は、大丸、松坂屋のJ.フロント リテイリング<3086>(東証プライム)が一段と出直りを強めるなど百貨店株が強く、3月の月次売上高も好調との期待。ソフトクリエイトホールディングス<3371>(東証プライム)も一段高となり業績上ぶれ期待が再燃の様子。ファイバーゲート<9450>(東証プライム)は前場大きく上げたまま高値圏で推移し中期計画と自社株買い発表を契機にした出直り相場からカラ売りの買い戻しを交えて需給妙味を伴ってきたとの見方。クラウドワークス<3900>(東証グロース)は後場から上げ副業マッチングプラットフォーム企業の子会社化など好感。

 新規上場のAnyMind Group(エニーマインドグループ)<5027>(東証グロース)は1000円(公開価格も1000円)で初値をつけ、午前11時にかけて1086円(公開価格の約9%高)まで上げ、後場は一進一退で大引けは1009円となった。

 東証プライム市場の出来高概算は13億6674万株(前引けは5億2868万株)、売買代金は3兆3012億円(同1兆2843億円)。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は1734(同1492)銘柄、値下がり銘柄数は78(同284)銘柄。

 東証33業種別指数は32業種(前引けは31業種)が値上がりし、値上がり率上位は、鉱業、ゴム製品、輸送用機器、パルプ紙、情報通信、繊維製品、不動産、その他製品、機械、ガラス土石、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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