JPホールディングスグループの日本保育サービス、課題解決型学習プログラム「STEAMS保育・学童」を新規導入

■領域を横断して学び「一人ひとりが主役になる力」を育む

 子育て支援最大手JPホールディングス<2749>(東証プライム)のグループ企業で、全国で300を超える子育て支援施設を運営する日本保育サービスは、2023年4月からオリジナル課題解決型学習プログラム「STEAMS保育・学童」を全国で運営する「アスク」保育園、学童クラブに本格導入すると発表。

 理系・文系・リベラルアーツ・スポーツを横断して学ぶことで主体的な学びをサポートし、こどもたち一人ひとりの「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」を伸ばし、「自分らしく、生きる道を歩み、どんな時代にも対応できる資質と能力」を培う。

■個性を伸ばし、可能性を拡げるSTEAMS保育・学童

 近年、少子化の加速、核家族化の進行、地域交流の希薄化など、こどもたちを取り巻く環境に変化が生じている。ユニセフの調査では、日本のこどもの「精神的幸福度」が他国に比べて極めて低いことが指摘されており、自己肯定感を高める環境を整えることが急務といえる。こうした状況のなか、同社グループはこどもたちが将来に夢を持てるように、保育理念に「生きる力を培う」・育成理念に「なりたい自分になる力を育む」を掲げ、英語・体操・リトミック・ダンス・もじかずなど、一人ひとりの興味・関心の芽を育てる様々な学習プログラムを提供してきた。

 今回導入する「STEAMS保育・学童」は、STEAM教育※にスポーツを組み合わせ、「どうして?」という興味・関心から発展させて学びを深めていく課題解決型学習である。ジャンルを特定せず、日常の生活の中で「不思議だな?」と思うことや気になることから仮説を立て、「どうなるんだろう?」「ためしてみよう」という気持ちを引き出し、友達たちと一緒にトライ&エラーを繰り返していく。保育士や放課後児童支援員は「STEAMS保育・学童」を通して、こどもたちが個性を伸ばし、可能性を拡げられるように、自分が好きなことを発見し、自ら主体的に学ぶことをサポートする。

※「STEAM教育」は科学(Science)・技術(Technology)・工学(Engineering)・芸術・教養(Liberal Arts)・数学(Mathematics)の5つの分野の頭文字を組み合わせたアメリカで開発された新しい教育方法である。すでに世界で広まり、日本でも文部科学省が、各教科等での学習を実社会での問題発見・解決に活かしていくための教科等横断的な学習として推進している。

■STEAMS保育・学童「こおりをつくろう!!」を本格導入に先駆けて実践

 今年一番の寒波が到来した2023年1月25日(水)、「こおりをつくろう!!~氷はどんなところが好きなのかな?~」を、北海道・東京・神奈川・埼玉・千葉・愛知の「アスク」保育園27園と東京の学童クラブ2施設で実施した。こどもたちは「水に花を浮かべたらどうなるかな?」「水じゃなくて塩水や醤油入り、絵の具入りの水にしてみたらどうだろう?」「どんな容器が凍りやすいんだろう?」と様々な仮説を立てて、前日の1月24日(火)に色々な水を入れた容器を凍りそうな場所に設置、25日(水)朝に氷ができたかどうかを確認した。中に入れるものによって凍り方に違いがあること、コップより平たいトレーの方が凍りやすいことなどに気付くことができた。

 さらに、1月30日(月)には参加園をオンラインでつないだ発表会を実施した。北海道の園は気温がマイナス12度で、一晩外に置いたらカチコチに凍ってしまった水を絞ったタオルを見て、こどもたちはビックリ。地域によって気温や気候、凍り方が違うことに驚いていた。

 また、各園での実験結果を共有したところ「塩水はほかの水よりも凍りにくい」ことを発見した。その特性を活用した事例として、道路凍結を防ぐための融雪剤の働きの動画を観て、実際に社会に役立つ様子を実感した。最後のまとめでは「雪国の困りごと」についてみんなで意見を出し合い、社会課題を自分の事として考える体験につなげた。このプログラムを通して、「知りたい」と興味を持つことの大切さ、チームワークで問いや仮説を考える面白さ、視野を広げることで新たな視点を持つ楽しさ、などを学ぶ機会を作ることが出来た。

 JPホールディングスグループでは、今後も主体的な学びをサポートする様々なプログラムを全国で展開する「アスク」「GENKIDS」保育園・学童クラブにて実践し、こどもたちの興味や関心の芽を育んでいくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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