安永は買い気配のあと11%高、リチウムイオン電池の長寿命化技術への取組状況に注目集まる

■日本・韓国・中国のメーカー等に試作品を供給し高い評価と発表

 安永<7271>(東証プライム)は4月4日、買い気配のあと11%高の1210円(115円高)で始まり、再び上値を指向している。3日付で、「リチウムイオン電池の長寿命化に関する新技術開発状況のアップデート」(現在の取組状況)を発表し、注目再燃となった。日本・韓国・中国の電池メーカーや自動車メーカー等に試作品を供給し高い評価を得ており、更なる研究開発を押し進めていくとした。

 同社は2016年11月、リチウムイオン電池(正極材:リン酸鉄リチウム)の集電箔への特殊加工を独自に開発し、電池寿命を当社従来品比12倍以上に向上させる事に成功したと発表し、株価は500円台から3800円前後まで急騰した。今回は、この時の発表について、現在の取組状況を開示した。16年11月に発表した新技術開発のコアとなる集電箔への特殊加工に加え、新しく当社独自の『微細金型形成技術』を用いてリチウムイオン電池の極板表面に孔(あな)加工を行うことで、電池性能を向上させる研究開発を行っており、その成果として、充電時間の短縮、充放電サイクル寿命の向上、電解液含浸時間の短縮など、複数の特性向上が確認できているとした。現在、日本・韓国・中国の電池メーカーや自動車メーカー等に試作品を供給し高い評価を得ており、更なる研究開発を押し進めていく。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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