住友金属鉱山は高効率のリチウム抽出技術や金の国内価格など材料視され後場一段ジリ高

■株価が回復傾向で業績動向は織り込まれたとの見方

 住友金属鉱山<5713>(東証プライム)は4月11日の後場、一段ジリ高傾向となり、13時にかけて本日現在高の5217円(138円高)まで上げ、年初来の高値5515円(2023年3月5日)に向けて出直っている。「純度の低い原材料から高効率でリチウムを抽出できる独自の技術開発にめどをつけ」、「2028年にも電気自動車(EV)用電池などに使うレアメタル(希少金属)のリチウム生産を始める」(日本経済新聞4月11日付朝刊)と伝えられて買い材料視されているほか、「金の国内小売価格、9456円と過去最高値を更新、田中貴金属公表」(日経速報ニュース4月11日午前)と伝えられたこと、為替の円安も好材料視されている。

 2023年3月期の決算発表は5月10日の予定。季刊の会社データ誌では24年3月期も減益の見通しとしているが、株価は22年7月を下値とする回復相場の中で高値圏に持ち直しており、業績動向は織り込まれたとの見方がある。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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