【狙い場・買い場】中国塗料の1Q好調、PER、PBRで見直し余地

狙い場・買い場

中国塗料<4617>(東1)は、ミニゴールデンクロスを示現。今3月期第1四半期(1Q)決算好調で割安感があり、注目したい。

同社は、船舶用塗料、工業用塗料、コンテナ用塗料を中心に、様々な分野への塗料の供給を行っている。船舶用塗料分野では、各種の新規非錫加水分解型防汚塗料や塗膜表面エネルギーを制御することで防汚剤を使用しない船底防汚塗料を開発している。工業用塗料分野では、重防食用塗料、高機能塗料などを開発している。コンテナ用塗料分野では、耐汚染性の高い製品などユーザーからの要望に迅速に対応し、塗装仕様をも含めた製品の開発と改良に注力している。

今2016年3月期・第1四半期業績実績は、売上高279億9100万円(前年同期比22.1%増)、営業利益21億6000万円(同69.2%増)、経常利益25億3400万円(同77.0%増)、純利益15億5800万円(同64.2%増)に着地。第1四半期営業利益は第2四半期計画に対する進捗率は56.8%と順調に推移している。

通期業績予想は、売上高1150億円(前期比7.7%増)、営業利益80億円(同7.5%増)、経常利益88億円(同5.3%増)、純利益53億円(同11.6%増)を見込んでいる。年間配当は15円(第2四半期末7円、期末8円)継続を予定している。

株価は、3月17日につけた年初来高値1175円から8月13日につけた年初来安値860円まで調整を挟んで上昇している。ふっ素樹脂をベースにした、優れた耐候性や耐水性などの各種物理性能をもつ超耐候性塗料「フローレックス」が、本年1月に東南アジア最大の連続斜張橋であるニャッタン橋(日越友好橋)に採用。過去に数多くの物件に採用された実績があり、今後もインフラ建設プロジェクトをはじめ、広く国内外において拡販が期待されている。今期予想PER11倍台、PBR0.86倍と割安感があり、リバウンド幅を広げるか注目したい。(N)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る