【狙い場・買い場】トシン・グループ利回り2%、PERでも割安、今期増収増益

狙い場・買い場

トシン・グループ<2761>(JQS)は今期小幅ながら増収増益と業績回復見通しで割安感があり、注目したい。

同社は、電機設備資材・住宅設備機器等の総合卸売販売・損害保険代理業を行っている。照明機器、電線・配管材、配分電盤、エアコン、換気扇、住宅設備機器、住宅内・外装建材、太陽光発電システム、オール電化関連機器、工具・電気工事材料を取り扱っている。

新規得意先の開拓、既存得意先の見直しなど、基本戦略である小口多数販売を徹底するとともに、得意先の営業活動支援である「トシンで安心」シリーズの第12弾、13弾の追加や、専門部署によるサポート体制の充実など、他社にはない得意先サービスの機能強化を推進したほか、栃木県内1号店となるトシン電機(株)の小山営業所、群馬県で3店舗目となる同太田足利営業所の新設、同八王子営業所ならびに丸菱電機(株)新座営業所の移転新築など、営業拠点網の拡充にも取組んだ結果。

この結果、前2015年5月期業績実績は、売上高452億7400万円(前年同期比2.6%減)、営業利益22億2400万円(同16.7%減)、経常利益31億3500万円(同11.6%減)、純利益18億4200万円(同10.7%減)に着地。

今16年5月期業績予想は、売上高453億円(前期比0.1%増)、営業利益23億1000万円(同3.9%増)、経常利益32億2000万円(同2.7%増)、純利益18億8000万円(同2.0%増)を見込んでいる。年間配当は52円(第2四半期末26円 期末26円)継続を予定している。

株価は、2月17日につけた年初来高値2943円から8月13日に年初来安値2403円まで調整を挟んで8月17日高値2600円と上昇。その後、モミ合っている。同社は、50万株(発行済株式数の5.6%相当)・15億円を上限に、8月18日から16年7月31日まで自社株買いを実施する予定で、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するため、断続的に自社株買いを実施しており市場の評価は高く、需給改善が見込まれている。今期予想PER11倍台・PBR0.68倍と割安感があり、配当利回りは2%と利回り妙味もソコソコある。押し目買い優位に上値を試すと予想する。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る