Jパワー、東電HD、中部電力、川崎汽船、アルバトロスの5社は浮遊軸型風車の海上小型実証研究に関する共同研究契約を締結

■洋上風力を低コスト化する国産浮体式風車の開発

 電源開発(Jパワー)<9513>(東証プライム)、東京電力ホールディングス(東電HD)<9501>(東証プライム)、中部電力<9502>(東証プライム)、川崎汽船<9107>(東証プライム)、アルバトロス・テクノロジーの5社は30日、浮遊軸型風車の海上小型実証研究に関する共同研究契約を締結したと発表。浮遊軸型風車は、回転する円筒浮体で垂直軸型風車を支えるコンセプトであり、低コスト化と国産化率向上が期待できる次世代の洋上風力発電技術である。

 日本は2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、再生可能エネルギーの最大限導入を目指している。洋上風力発電は、大量導入やコスト低減が可能であるとともに経済波及効果が期待される主力電源と考えられているが、深い海域でも導入余地が大きい浮体式洋上風力発電の普及には技術開発を通じたコストの大幅低減が必要である。

 同実証研究では、20kW級の浮遊軸型風車の小型実験機を国内実海域に設置し、解析・設計手法の妥当性を確認する。その後、更なる大型機(MW級)の海上実証プロジェクトに繋げることを目指す。5社は、それぞれが保有する知見を活かして共同で取り組むことにより、浮体式洋上風力発電のゲームチェンジャーとして期待されるこの浮遊軸型風車の開発を進め、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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