
■学習型AIでニュースを収集・分析、情報管理を効率化
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>(東証プライム)傘下の三菱UFJ信託銀行は5月20日、NTT(日本電信電話)<9432>(東証プライム)グループのNTTドコモが新設した金融ガバナンス部に対し、情報収集・分析を支援するAIツール「NEWS AI SEARCHER」の提供を開始したt発表。この取り組みは、金融・決済分野でのリスクマネジメントの高度化に向けたものであり、社会的要請が高まる中での対応策となっている。ドコモは、急速な技術革新と規制対応の必要性を背景に、堅確な情報管理体制の構築を図っている。
NEWS AI SEARCHERは、ニュースベンダーや監督当局など複数ソースから発信される関連情報の中から、重要情報を抽出・収集することが可能な学習型AIシステムである。利用者が独自に学習内容を設定でき、優先順位づけされた情報を効率的に取得できるのが特徴だ。三菱UFJ信託銀行がMILIZEと共同開発し、コンプライアンス、マネーロンダリング対策、経済安全保障、規制対応など多様な領域を網羅する。用途は幅広く、取引先管理やリスクモニタリングなど多岐にわたる。
企業を取り巻く外部環境が複雑化する中、リスクへの即応力や情報活用力の強化は重要性を増している。三菱UFJ信託銀行は、実務課題に基づいて開発したこのツールを通じて、予兆の早期検知や体制強化を支援する考えだ。今後はさらなる機能の拡充と新たなソリューションの提供に注力し、多様化する企業ニーズに対応していく方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)