【株式市場】日経平均は16円安、5日ぶり反落、後場寄り後は一時高値を更新

◆日経平均は3万3485円49銭(16円93銭安)、TOPIXは2293.97ポイント(10.56ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は15億6906万株

 6月15日(木)後場の東京株式市場は、引き続き海外資金の日経平均連動型の買いが活発とされ、また、昼頃に立憲民主党が内閣不信任案あす提出と伝えられたことを受けて「解散は買い」の投機心理が盛り上がり、日経平均は後場寄り後に一段高となり3万3767円13銭高(264円71銭高)まで上げ、取引時間中のバブル相場崩壊後の高値を3日連続更新した。一方で、日本取引所G<8697>(東証プライム)の連日高値を見て「胴元」が上がるのは目先的に相場の仕上げとの見方もあり、日銀の金融政策会合が15、16日に予定されていることなどで、日経平均は終盤に小安くなり5日ぶりの反落となった。

 後場は、大成建設<1801>(東証プライム)が一段とジリ高傾向を強め、建設株が5月につけた高値に向けて出直る動きとなり、三井住友FG<8316>(東証プライム)も13時半にかけて一段と強含むなど大手銀行株も動意を強める場面が。マネジメントソリューションズ<7033>(東証プライム)は四半期決算が好感されて前後場とも終日買い気配のまま大引けストップ高。エイチ・アイ・エス<9603>(東証プライム)は直近3か月は黒字化とされ一段高。カワタ<6292>(東証スタンダード)は全個体電池に関連とされ朝方に続いて上値を指向し一段高。シーズメン<3083>(東証スタンダード)はメタバースファッション好調に加え5月締めの第1四半期決算に期待と一段高のストップ高。モイ<5031>(東証グロース)は第1四半期の大幅増益など好感され朝方にストップ高出値がついた後そのまま大引けまで買い気配。VALUENEX<4422>(東証グロース)は第3四半期決算など材料視され後場寄り後に一段高。アシロ<7378>(東証グロース)は第2四半期決算など好感され13時頃にかけて一段高。

 東証プライム市場の出来高概算は15億6906万株(前引けは7億3194万株)、売買代金は4兆3825億円(同2兆1150億円)。プライム上場1834銘柄のうち、値上がり銘柄数は761(前引けは1160)銘柄、値下がり銘柄数は1006(同588)銘柄。

 東証33業種別指数は18業種(前引けは27業種)が値上がりし、証券商品先物、海運、その他金融、機械、ガラス土石、倉庫運輸、卸売り、繊維製品、その他製品、建設、金属製品、不動産、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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