アステナHDの孫会社Jitsuboが欧州の製薬大手Novo Nordiskと糖尿病・肥満および関連疾患分野で独占的製造ライセンス契約

■Jitsuboは年間独占権料、マイルストーンフィーなどを受領

 アステナHD(アステナホールディングス)<8095>(東証プライム)は6月15日の午後、孫会社であるJitsubo株式会社(じつぼ、以下、Jitsubo)が、デンマークに本社を置くグローバル製薬企業であるNovo Nordisk A/S(ノボ ノルディスク、以下、Novo Nordisk)とライセンス契約(以下本契約)を結んだと発表した。これにより、Jitsuboは、Novo Nordiskから開発フィー、年間独占権料、および製品の臨床段階、商業化段階の進捗に合わせたマイルストーンフィーを受領することになる(金額及びマイルストーンの詳細は非公開)。

■ペプチド合成の特許プラットフォーム技術を独占的にライセンス

 Novo Nordiskの糖尿病・肥満・非アルコール性脂肪肝炎・慢性腎臓病・アテローム動脈硬化性心血管疾患・心不全の分野(ただしジェネリック医薬品は除外)のペプチド合成につき、Jitsuboのペプチド合成の特許技術である『Molecular Hiving』法の、独占的使用及び製造ライセンス契約を締結した。

 世界有数のヘルスケア企業であるNovo Nordisk と Jitsuboは、過去数年にわたり、『Molecular Hiving』法のペプチド合成への適用を共同で検討してきたが、本契約の締結により両社の関係は一層強化され、『Molecular Hiving』法の実用化への道がさらに開かれた。

 本契約に基づき、Jitsuboはペプチド合成のプラットフォーム技術である『Molecular Hiving』法について、当該疾患領域においてNovo Nordiskに独占的にライセンスし、Novo Nordiskは当該分野のペプチドの臨床開発、商業化を進めることができる。

 Jitsuboは Novo Nordiskから、開発フィー、年間独占権料、および製品の臨床段階、商業化段階の進捗に合わせたマイルストーンフィーを受領することになる(金額及びマイルストーンの詳細は非公開)。

 一方で、本契約対象外の他疾患分野においては、本契約により何らの拘束を受けるものではなく、Jitsuboは今後ともジェネリック医薬品を含めて、『Molecular Hiving』法の幅広い活用を進める。

 『Molecular Hiving』法は、従来の合成法に比較して、コスト低減、高品質の要求を満たすだけでなく、グリーンケミストリー対応でも大きな成果を積み上げつつあり、これらの利点を生かして、より良い医療のために、なお一層実用化への道を進めていく。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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