【株式市場】日経平均は175円安、為替介入への警戒感などで手控え模様、海運、鉄鋼などは高い

◆日経平均は3万3058円99銭(175円15銭安)、TOPIXは2279.00ポイント(17.25ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は7億916万株

 6月30日(金)前場の東京株式市場は、円安が継続した一方で為替介入への警戒感が強まり、自動車株や機械株などが総じて重く、29日に活況高の半導体関連株も一服の印象で朝方を除いて軟調な銘柄が目立った。一方、第1四半期が大幅増益となった高島屋<8233>(東証プライム)と三陽商会<8011>(東証プライム)は活況高となり、日本郵船<9101>(東証プライム)などの海運株もしっかり。日経平均は165円安で始まり、取引開始直後の315円37銭安(3万2918円77銭)を下値に一進一退となったが、午前11時前に中国の製造業景況感指数が伝えられると持ち直し、前引けは下げ幅を縮めた。

 マーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)が高値を更新し、6月決算への期待に加えリユースプラットフォーム「おいくら」を京都府で初めて長岡京市が導入との発表など好感。力の源ホールディングス<3561>(東証プライム)と丸千代山岡家<3399>(東証スタンダード)のラーメン2銘柄も高く海外展開や業績回復期待などで丸千代山岡家は高値更新。ヘッドウォータース<4011>(東証グロース)はエヌビディア(NVIDIA)のパートナー企業に認定との発表や29日からの信用取引規制解除が好感され急伸。

 7年ぶり再上場となったノバレーゼ<9160>(東証スタンダード)は午前9時の取引開始と同時に590円(公開価格は600円)で初値をつけ、上値590円、下値535円、前引けは546円。2006年に東証マザーズに上場し、16年に投資ファンド主導で上場を取りやめていた。

 30日新規上場のクラダシ<5884>(東証グロース)は買い気配で始まり、午前10時35分に800円(公開価格520円の54%高)で初値をつけた。高値は879円、前引けは774円。同じくジーデップ・アドバンス<5885>(東証スタンダード)は前場、買い気配のまま初値がつかず、前引けは7730円(公開価格4510円の71%高)で買い気配となった。

 東証プライム市場の出来高概算は7億916万株、売買代金は1兆6742億円。プライム上場1833銘柄のうち、値上がり銘柄数は399銘柄、値下がり銘柄数は1367銘柄。

 東証33業種別指数は3業種の値上がりにとどまり、海運、鉄鋼、繊維製品、が高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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