【株式市場】日経平均は259円安となり後場は底堅いが6月8日以来の3万2000円割れ

◆日経平均は3万1943円93銭(259円64銭安)、TOPIXは2221.48ポイント(14.92ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は13億2486万株

 7月12日(水)後場の東京株式市場は、円相場が139円台に入った後もジリ高傾向をたどり、引き続き自動車、機械、電気精密株などの値動きが重く、前場から堅調な海運株も上値の重い相場になった。円高の要因の中には、日銀がイールドカーブ・コントロール(長短金利操作)を見直すとの観測もある様子。このためか、最近発表した決算が好調だったオンワードHD<8016>(東証プライム)や良品計画<7453>(東証プライム)、月次好調な松屋<8237>(東証プライム)が一段強含む場面を見せた。日経平均は前場の安値3万1791円71銭(411円86銭安)を割らずに底堅かったが、大引けは6月8日以来の3万2000円割れとなり前日比で反落した。

 後場は、吉野家ホールディングス<9861>(東証プライム)が前場上げたまま高値圏で推移し、月次の好調に続き大引け後に予定する決算発表に賭ける様子。Zホールディングス<4689>(東証プライム)は14時半前から急動意となりPayPay米国で上場を検討との報道を好感の様子。安江工務店<1439>(東証スタンダード)は業績予想の増額が好感され前後場とも終日大引けまで買い気配のままストップ高。ERIホールディングス<6083>(東証スタンダード)は朝方にストップ高で値がついた後そのまま大引けまで買い気配となり5月決算と中期計画の目標引き上げなど好感。WACUL<4173>(東証グロース)とボードルア<4413>(東証グロース)は前場ストップ高で値がついた後そのまま大引けまで買い気配となり、第1四半期の大幅増益など好感。デジタリフト<9244>(東証グロース)は業績予想の大幅増額修正が好感されストップ高。

 東証プライム市場の出来高概算は13億2486万株(前引けは6億3091万株)、売買代金は3兆3990億円(同1兆6834億円)。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は464(前引けは655)銘柄、値下がり銘柄数は1313(同1091)銘柄。

 東証33業種別指数は7業種(前引けは11業種)が値上がりし、鉱業、銀行、水産農林、小売り、海運、情報通信、石油石炭、が値上がりした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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