出光興産とソーラーフロンティア、東武動物公園に自己託送で再エネ電力を供給

■東武動物公園において年間約319tのCO2排出量削減

 出光興産<5019>(東証プライム)と同社の100%子会社であるソーラーフロンティアは26日、東武鉄道<9001>(東証プライム)グループのカーボンニュートラル実現を支援するため、東武商事と連携を開始したと発表。出光興産とソーラーフロンティアが共同で開発した自己託送代行サービスを東武商事に提供し、東武商事が所有する太陽光発電設備(埼玉県春日部市)で発電した電気を、2023年8月1日から東武動物公園(埼玉県南埼玉郡)へ送電する。

 自己託送は、遠隔地に設置した発電設備で発電した電気を一般送配電事業者が運用する送配電ネットワークを介して送電することで、需要地の敷地内に太陽光発電設備を設置するスペースが限られている企業やより多くの電気を必要とする施設を保有する企業においても、再生可能エネルギーを利用でき、再エネ比率の向上と電気料金の削減を実現する。

 ソーラーフロンティアは自己託送代行サービスを東武商事に提供し、東武商事は所有する太陽光発電設備から約4km離れた東武動物公園へ再生可能エネルギーを送電する。この取り組みにより、自己託送の送電先である東武動物公園においては、電力使用量のうち約19%を再生可能エネルギーに転換でき、約319t(年間)のCO2排出量を削減することが期待できる。

 自己託送による電力供給で不足する電力は従来どおり、東武商事の取次により、小売電気事業を展開する出光興産が「東武のでんき」として供給する。

 出光興産とソーラーフロンティアが共同で開発した自己託送代行サービスは、自己託送制度を利用する企業に代わり、ソーラーフロンティアが、一般送配電事業者との契約締結や運用サポート、電力広域的運営推進機関への各種計画の提出代行など、自己託送に係る業務を包括的に代行するもので、2023年3月から本格的に提供を開始している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国内唯一のブラシ式除雪車が北海道の主要空港で戦力化  加藤製作所<6390>(東証プライム)は1…
  2. ■日本発ロボ産業基盤づくりへ、住友重機・ルネサス・JAEが参画  一般社団法人京都ヒューマノイドア…
  3. ■2025年のパン屋倒産が急減、SNS発信とインバウンドが追い風  帝国データバンクは11月29日…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■漢字が示す社会不安と物価問題、関連株に広がる待ち伏せ投資の妙味  2025年の世相を映す「今年の…
  2. ■AI相場と政策転換が映す日本株の行方、6万円挑戦か調整か  2025年、日経平均株価は史上最高値…
  3. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  4. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  5. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  6. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る