【株式市場】日経平均は131円安、後場寄り後の853円安から持ち直す、日銀の政策修正を消化

◆日経平均は3万2759円23銭(131円93銭安)、TOPIXは2290.61ポイント(4.53ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は後場増加し24億5633万株

 7月28日(金)後場の東京株式市場は、正午過ぎに日銀が金融緩和策を修正と伝えられた一方、為替は出尽し感からか円安方向に振れたため、後場寄り後はトヨタ<7203>(東証プライム)や日立<6501>(東証プライム)などが一段と持ち直し、トヨタは小高くなる場面があった。しかし、これらはほどなく下げに転じ、中盤に一段下押して小戻す展開に。一方、第一生命HD<8750>(東証プライム)や三井住友FG<8316>(東証プライム)はやや値を消して始まった後一段高となり、金利や為替の影響が相対的にマイルドな鉄道株もJR東日本<9020>(東証プライム)などが高い。半導体関連株も総じて堅調。日経平均は13時過ぎに853円61銭安(3万2037円55銭)まで下押したが、大引けにかけては指数先物に週末の手じまい買いが流入とされて持ち直した。

 後場は、富士電機<6504>(東証プライム)が後場寄り後に一段と上げてその後も強もみ合いを続け、業績予想の増額など引き続き好感。東京きらぼしFG<7173>(東証プライム)、ふくおかFG<8354>(東証プライム)は金利が上がらなくても展開力があるとされて一段高。グローバルダイニング<7625>(東証スタンダード)は業績予想の増額が好感され朝から大引けまで気配値のままストップ高。アプリックス<3727>(東証グロース)は資本業務提携や光津伸による保有拡大など材料視され一段高。

 28日は2銘柄が新規上場となり、クオルテック<9165>(東証グロース)は2336円(公開価格は2540円)で初値をつけ、前場は公開価格を上回る2560円まで上げたが、後場は一進一退となり大引けは2397円だった。

 GENDA<9166>(東証グロース)は1637円(公開価格は1770円)で初値をつけた後次第に上値を追い、後場寄り後に一段と上げてストップ高(初値から400円高)の2037円まで上げ、大引けまで買い気配となった。 

 東証プライム市場の出来高概算は後場増加し24億5633万株(前引けは7億7948万株)、売買代金は5兆7001億円(同1兆8681億円)。プライム上場1835銘柄のうち、値上がり銘柄数は757(前引けは319)銘柄、値下がり銘柄数は1018(同1457)銘柄。

 東証33業種別指数は14業種(前引けは3業種)が値上がりし、値上がり率上位は、銀行、保険、ゴム製品、鉱業、陸運、空運、海運、証券商品先物、その他金融、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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