【株式市場】日経平均は141円高で反発、後場伸び悩みTOPIXは小安い

◆日経平均は3万7028円27銭(141円10銭高)、TOPIXは2700.76ポイント(7.83ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は17億350万株

 3月10日(月)後場の東京株式市場は、国内長期金利の上昇に加え、中盤に中国が対米報復関税を発動と伝えられたこともあり、日経平均は175円高で始まった後次第に値を消し、14時半には十数円高まで低空飛行となったが、大引けは141円高と持ち直した。重工3銘柄は引き続き反落模様のままでTOPIXは小安かったが、レーザーテック<6920>(東証プライム)やアドバンテスト<6857>(東証プライム)などが一段と強い値動きをみせ、牧野フライス<6135>(東証プライム)は複数者からの買収提案を受領との発表で13時から急伸。

 後場は、小野薬品工業<4528>(東証プライム)が一段と強含んで売買され欧州での「オプジーボ」併用療法承認など好感。内外トランスライン<9384>(東証プライム)は投資ファンドからのTOB(株式公開買付)で急伸し終日ストップ高買い気配のまま大引け。オルトプラス<3672>(東証スタンダード)も投資ファンドが大量保有との発表で上げた相場が再燃の様子となり一段と出直り拡大。アスカネット<2438>(東証グロース)も一段と上げ前週末発表の四半期決算など好感。雨風太陽<5616>(東証グロース)も一段と上げてストップ高となり生鮮品直売サイトでの新キャンペーンに米プロ野球ドジャースの追い風の期待。

 東証プライム市場の出来高概算は17億350万株(前引けは7億8250万株)、売買代金は4兆1743億円(同1兆9337億円)。プライム上場1638銘柄のうち、値上がり銘柄数は656(前引けは944)銘柄、値下がり銘柄数は928(同624)銘柄。

 東証33業種別指数は14業種(前引けは26業種)が値上がりし、値上がり率上位は、鉱業、精密機器、輸送用機器、サービス、化学、陸運、金属製品、食料品、ゴム製品、情報通信、不動産、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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