楽天が最新の対話型AI技術に注目、OpenAIと協業しサービス開発に着手

■消費者やビジネスパートナーに、革新的なAI活用体験を提供へ

 楽天グループ<4755>(東証プライム)は2日、OpenAIと国内外の消費者とビジネスパートナーへ、最新の対話型AI(人工知能)技術による新たな体験を提供するサービス開発における協業で基本合意したと発表。これにより、消費者の購買体験を革新していくとともに、ビジネスパートナーの生産性向上に寄与することを目指していくという。

■1億を超える楽天会員に新たな価値を創出

 楽天は「グローバル イノベーション カンパニー」であり続けるというビジョンのもと、国内外で70以上のサービスを展開し、約17億のユーザーを有している。Eコマース、フィンテック、デジタルコンテンツ、通信など様々なサービスを提供し、独自の経済圏を形成している。OpenAIは、AIの研究と開発を担う企業で、AIにより全人類に利益をもたらすことをミッションに掲げている。

 楽天が保有する豊富なデータやドメイン知識を活用し、楽天のサービスや製品などへのAI活用を進めていく。OpenAIは楽天に対して優先的に最新APIを提供し、そのサポート等も実施し、今後双方に有益なビジネス機会を創出することを目指していく。

 また、楽天はグループの「Rakuten AI」技術と知見をOpenAIのプラグイン・アーキテクチャーを活用したChatGPT製品開発に生かし、調査・データ分析・在庫の最適化・価格設定・業務の自動化など、ビジネスでの活用においても自然な会話を通してAIを活用できるように取り組んでいくとしている。

 同協業により、1億を超える楽天会員や多様なサービスから形成される「楽天エコシステム(経済圏)」とOpenAIの先進的なAI技術を通じて、オンラインサービスの価値を高めるとともに、ビジネスパートナーへ革新的なサービスを提供することを目指していく。

 両社は、楽天独自のデータや販路、最先端技術を活用したオペレーションを通じて、世界中の人々に新たな価値を創出していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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