マーチャント・バンカーズ、7月に収益不動産を売却、4月~6月には4物件を取得し年2億50百万円の安定収入に

■マンションの堅実な収益基盤をベースに成長事業に取り組む

 マーチャント・バンカーズ<3121>(東証スタンダード)は8月14日の15時30分、販売用不動産の売却について発表し、名古屋市千種区の共同住宅(構造:鉄筋コンクリート造陸屋根8階建)を契約締結日2023年7月31日付で売却したとした。

 この売却による売上高並びに売却益100百万円程度(営業利益)を、2023年9月30日に終了する23年10月期第2四半期に計上する。23年10月期の連結業績予想(決算期変更にともない7か月間)は23年8月10日に増額修正を発表。今回の売却は、この23年10月期の連結業績予想に織り込んでいる。

■7月には出資先のアーリーワークス社が米NASDAQに上場し売却益

 10月通期の連結業績予想の増額修正では、7月から10月までの間に、2件の収益不動産の売却を見込むとともに、出資先のアーリーワークス(東京都台東区)が7月25日付で米国NASDAQ市場に株式を上場したことにともなう投資有価証券売却益2億28百万円を計上する予定とし、売上高は従来予想を3.2%上回る15億50百万円に、営業利益は同16.0%上回る2億90百万円に見直し、親会社株主に帰属する連結当期純利益は従来予想の2.9倍の3億400百万円の見込みとした。

 同社は、投資会社として、都市部の好利回りの収益用マンションから得られる堅実な収益基盤をベースに、成長性や社会性の高い分野に注目して、投資に積極的に取り組んでいる。同時に、これら収益不動産については、売却により十分な利益が見込める場合には売却することを目的に取得している。

 8月10日の業績予想の増額修正発表では、23年4月~6月に、安定的収益の源泉である賃貸マンションなどの収益物件の購入を積極的に行い、「コスモリード八王子」他3物件合計32億88百万円(税抜)を取得し、これら4物件により、今後、年間で、売上高2億50百万円程度、営業利益1億円程度の安定的な収益寄与が見込まれると発表した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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