OKIが急伸、パワー半導体素材をコスト10分の1以下にと伝えられ一時ストップ高

■信越化学と新技術を開発と伝えられる、業績も今期完全黒字化を予想

 OKI(沖電気工業)<6703>(東証プライム)は9月5日、買い気配のあとストップ高の1060円(150円高、16%高)で始まり、午前10時半にかけても14%高前後で売買され、一気に1000円台に進んでいる。日本経済新聞が同日朝、「信越化学とOKI、パワー半導体素材を安価に、コスト10分の1以下」と伝えており、今期完全黒字化見通しの業績回復期待とともに買いを刺激する要因になった。「窒化ガリウム(GaN)を使ったパワー半導体の素材を低コストでつくる技術を開発した」(同)と伝えられた。信越化学工業<4063>(東証プライム)も高い。

 報道によると、GaNパワー半導体には、シリコン基板の上でGaN結晶を成長させる製法とGaN基板の上でGaN結晶を成長させる製法があり、後者の製法によるパワー半導体は20倍大きな電流が流せるようになるという。充電時間は、現在主流の炭化ケイ素(SiC)製のパワー半導体に比べて4分の1に短縮できるという。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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