【株式市場】前場の日経平均は36円安で9日ぶり反落模様だがTOPIXは堅調で続伸

◆日経平均は3万3204円82銭(36円20銭安)、TOPIXは2393.95ポイント(1.42ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は増勢で7億1062万株

 9月7日(木)前場の東京株式市場は、1ドル147円台への円安にもかかわらず円安好感株の反応は今ひとつとなり、三菱重<7011>(東証プライム)や川崎重工<7012>(東証プライム)は証券会社による目標株価の引き上げを受けて続伸したが、ホンダ<7267>(東証プライム)は小安く始まったあとも一進一退。一方、不動産株は都心部のオフィス空室率などを受けて続伸し三菱地所<8802>(東証プライム)は16連騰。鹿島<1812>(東証プライム)などの建設株も高い。原油高を映してINPEX<1605>(東証プライム)なども連日高値を更新。日経平均は122円安で始まり、午前10時前に81円43銭高(3万3322円45銭)まで上げたが、11時にかけては144円55銭安(3万3096円47銭)まで軟化し、前引けも軟調で9日ぶり反落模様となった。TOPIXは堅調。

 トーホー<8142>(東証プライム)がストップ高の23%高まで急伸しプライム銘柄の値上がり率1位となり業績予想の増額修正など好感。タツミ<7268>(東証スタンダード)はスタンダード銘柄の値上がり率1位となり引き続き為替差益への期待や親子上場に絡む思惑など言われ一段高のストップ高。トラース・オン・プロダクト<6696>(東証グロース)はグロース銘柄の値上がり率1位となり8月末の大口受注に続き倉庫作業分析ツールに同社開発のウェアラブル端末を提供開始など材料視され急伸。

 東証プライム市場の出来高概算は増勢となり7億1062万株、売買代金は1兆7799億円。プライム上場1834銘柄のうち、値上がり銘柄数は832銘柄、値下がり銘柄数は926銘柄。

 東証33業種別指数は20業種が値上がりし、鉱業、建設、パルプ紙、石油石炭、不動産、陸運、保険、その他金融、食料品、卸売り、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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