光・彩は後場一段と上げストップ高、株式分割よりも業績の上振れ期待が強いとの見方

■分割は1対2、配当も実質同額で買い材料としては「平凡」だが

 光・彩<7878>(東証スタンダード)は9月27日の後場一段高となり、午後の取引開始後にストップ高の6860円(1000円高、17%高)で売買され、そのまま買い気配を続けている。26日の15時に11月の株式2分割と配当予想の修正を発表。配当予想は「分割比率に合わせて実施するものであり、実質的な変更はございません」(発表リリースより)というものだったが、朝から時間とともに上げ幅を広げる相場となっている。

 次第高の余韻として、ジュエリー製品の原材料となる原石や金・プラチナなどの国内価格が円安を受けてジリ高傾向を続けているため、製品価格に反映が一段と進みやすくなっていることが挙げられている。また、円安の進行によってインバウンド(訪日観光客)が一段と購入しやすくなっていることも言われている。第2四半期決算(2023年2月~7月・累計)の売上高は前年同期比6.9%減だったが、営業利益は同44%増加し、「製造原価上昇分の販売価格への転嫁、製造諸経費の削減、受注量に合わせた生産体制の構築」(決算短信より)などの効果が現れた形だった。こうした推移を受け、さらなる収益の上振れ期待が出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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