【株式市場】日経平均は後場回復して56円高と反発、配当再投資にともなう先物買いに連動

◆日経平均は3万2371円90銭(56円85銭高)、TOPIXは2379.53ポイント(7.59ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は15億8606万株

 9月27日(水)後場の東京株式市場は、トヨタ<7203>(東証プライム)やソニーG<6758>(東証プライム)が寄り後まもなく一段と強含んでジリ高を続け、エーザイ<4523>(東証プライム)やアドバンテスト<6857>(東証プライム)も次第高。27日は9月末の配当権利付最終日のため、株価指数連動型の投信などが配当を再投資する目的で指数先物を先買いする動きが入りやすいとされ、こうした先物高を受けて主力株にも買いが入った様子。住友商事<8053>(東証プライム)や三菱地所<8802>(東証プライム)などもジリ高となった。一方、直接配当を狙う買いは川崎汽船<9107>(東証プライム)がダレ模様になるなどで峠を越えた様子。日経平均はまえ引けと同水準で始まり、次第に下げ幅を縮めて大引け間際に小高くなり、大引けは小幅だが反発となった。

 後場はサイボウズ<4776>(東証プライム)が次第高となって一段と上げ8月の月次売上高など好感。トルク<8077>(東証プライム)は10月決算の一段上ブレ期待などで一段と上げ3か月半ぶりに高値を更新。光・彩<7878>(東証スタンダード)は株式分割に加えて円安進行で値上げ環境がさらに整うとされ一段高のストップ高。プロジェクトカンパニー<9246>(東証グロース)はSBIホールディングス<8473>(東証プライム)による資本提携への思惑衰えず一段と上げ5日連続高。エコナビスタ<5585>(東証グロース)は第3四半期までの営業利益が通期予想を上回っているため10月決算に期待とされ中盤から一段高。

 27日新規上場のオカムラ食品工業<2938>(東証スタンダード)は午前10時28分に2564円(公開価格1680円の52%高)で初値をつけ、14時過ぎまで2929円を上値にもみあったが、大引けに一段と上げて大引けは3065円でストップ高。AVILEN<5591>(東証グロース)は取引開始から約30分後に2482円(公開価格2120円の17%高)で初値をつけ、後場2221円までダレたが大引けは2317円だった。

 東証プライム市場の出来高概算は15億8606万株(前引けは6億6035万株)、売買代金は3兆9250億円(同1兆6541億円)。プライム上場1836銘柄のうち、値上がり銘柄数は1313(前引けは629)銘柄、値下がり銘柄数は477(同1116)銘柄。

 東証33業種別指数は20業種(前引けは9業種)が値上がりし、値上がり率上位は、医薬品、その他金融、不動産、情報通信、繊維製品、輸送用機器、電気機器、建設、水産農林、食料品、などとなった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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