三陽商会は後場もストップ高で始まる、午前11時に業績予想の増額と「PBR改善計画」など発表し好感買い殺到

■百貨店などの実店舗が順調に回復、プロパー販売強化、配当も大幅増額

 三陽商会<8011>(東証プライム)は10月6日の午前11時に第2四半期決算と通期業績予想の増額修正、PBR(株価純資産倍率)改善計画を発表し、株価は直後から急伸、前引けはストップ高の2258円(400円高、22%高)となり、後場もストップ高買い気配で始まった。約1か月ぶりに2018年以来の高値を更新している。PBRは0.7倍台に上がってきた。

 第2四半期連結決算(2023年3~8月・連結)は売上高が前年同期比10.6%増加し、各利益は前年同期比で大幅な黒字に転換した。営業利益は従来予想の3.6倍に達し、四半期純利益も同3.7倍に達した。百貨店を始めとする実店舗への集客が順調に回復したことや、プロパー販売強化や値引販売の抑制が計画通りに進展した。

 こうした推移を受け、今2月期(2024年2月期)の連結業績予想、配当予想を増額修正し、営業利益は従来予想を14.8%上回る31億円に、親会社株主に帰属する当期純利益は同12.0%上回る28億円に見直した。配当(期末のみ実施)は、同時に公表した「PBR改善計画」に基づいてDOE(株主資本配当率)を3%に変更し、1株当たり従来予想比29円増の88円(前期比では33円の増配)に修正した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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