CTCとrinnaが日本語生成AIの協業を開始、企業独自の対話型生成AI環境を構築

■業務効率化や新規ビジネスの創出を支援

 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)<4739>(東証プライム)は、日本語に特化した対話型の生成AIを開発するrinna株式会社と協業し、13日から、業務や目的に沿った専用生成AIのサービス開発に着手すると発表した。rinnaの大規模言語モデル(LLM)をベースに、企業の業務に特化した生成AI環境を構築・開発することで、情報漏洩の心配がなく、業務に適した対話を行うことができる。

 rinnaは日本語に特化した13億パラメータの生成AI(GPT)を開発し、5月には36億パラメータのLLMをオープンソースで公開している。rinnaのLLMは、日本語環境での活用に適していることに加え、オンプレミスでの構築が可能なため、社内のネットワーク上で安全に構築し管理することができる。また、顧客の企業データでファイン・チューニングを施すことで、業務に特化したLLMを開発することができる。

 CTCは8月に、セキュリティや安全性を備えた生成AIの環境構築を支援する「AOAI環境構築サービス」を開始している。rinnaのLLMと組み合わせることで、利用者に応じたキャラクター付けが可能になり、お客様企業は、よりドメインや業務に適した形で生成AIを活用していくことができる。CTCでは、「LLMエコシステム」と呼ぶプラットフォームを提供し、GPTのエンジンや検索ツールなど、様々なサービスを組み合わせて顧客の環境を構築していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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