【株式市場】日経平均は294円安、反落だが後場は出来高急増、NTT、みずほFGなど売買増幅

◆日経平均は3万696円96銭(294円73銭安)、TOPIXは2231.24ポイント(23.41ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は後場急増し29億517万株

 10月30日(月)後場の東京株式市場は、日銀の30、31日の金融政策決定会合によっては円相場が大きく動くとの予想・期待があるようで、様子見姿勢が強まる雰囲気の中、前場は重かった商船三井<9104>(東証プライム)などの海運株が次第に強張り、ニトリHD<9843>(東証プライム)は一段安など、円安に賭ける向きがうごめく様子が見られた。一方でソニーG<6758>(東証プライム)は堅調に推移し、こちらは為替影響が対ドルでの円高が追い風のため円高派が参入の様子。またNTT<9432>(東証プライム)も次第に値を戻し、為替影響が相対的に小さい銘柄との見方。商船三井、NTT、みずほFG<8411>(東証プライム)、JR東<9020>(東証プライム)など一部の銘柄の出来高が急増した。日経平均は13時過ぎに前場の安値を割り、一時453円34銭安(3万538円29銭)まで下押したが、終盤にかけては持ち直す銘柄もあり下げ幅200円台にとどまった。

 後場は、日本碍子<5333>(東証プライム)が一段と出直りを強め自社株買いなど好感され、文化シヤッター<5930>(東証プライム)は14時に発表した業績予想の増額を受けて一段高。ギグワークス<2375>(東証スタンダード)は「SNPIT(スナップイット)」パブリックセール完売との発表が注目されて一段強調。Delta-Fly Pharma<4598>(東証グロース)は新株予約権の行使促進相場などとされて再び一段高となり、前週初23日からの連日急騰で投機妙味強まる様子。ラストワンマイル<9252>(東証グロース)は一段と出直り株主優待の開始など材料視。

 東証プライム市場の出来高概算は商船三井、NTT、みずほFGなどの出来高急増とともに膨れ上がり29億517万株(前引けは7億7571万株)、売買代金は5兆6674億円(同1兆8540億円)。プライム上場1659銘柄のうち、値上がり銘柄数は206(前引けは225)銘柄、値下がり銘柄数は1422(同1404)銘柄。

 東証33業種別指数は2業種の値上がり(前引けも2業種)にとどまり、前引けと同じく電力ガス、電気機器、が高かった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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