東洋建設、海底ケーブル埋設の低コスト化技術を開発、NEDOの洋上風力発電低コスト施工技術開発事業に採択

■日本特有の海底条件に適用できるウォータージェット式海底ケーブル埋設機施工技術を実証

 東洋建設<1890>(東証プライム)と株式会社関海事工業所は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の洋上風力発電低コスト施工技術開発事業に採択されたことを発表した。両社は、日本特有の海底条件に適用できるウォータージェット式海底ケーブル埋設機施工技術を実証することで、洋上風力発電の低コスト化を実現する。

 2050年カーボンニュートラルの実現に向け、洋上風力発電は再生可能エネルギーの柱と考えられている。しかし、日本の海底地盤は複雑で変化に富んでおり、洋上風力発電施設の設置範囲は非常に広範囲に及ぶため、海底ケーブルの埋設を行うには海底条件の変化に応じた施工が重要である。

 東洋建設は、洋上風力分野をはじめとする多くの基礎技術開発実績を保有し、関海事は、洋上風力事業を含む海底ケーブル工事において豊富な実績とノウハウを有している。両社の知見を活用し、ウォータージェット式海底ケーブル埋設機施工技術を確立することで、海底ケーブル埋設の低コスト化を実現する。

 同社は、中期経営計画において、洋上風力事業を「成長ドライバー」に掲げ、今後の主要事業とすべく事業活動を推進している。これまで開発した低コスト基礎技術に加え、海底ケーブルに関する施工技術および自航式ケーブル敷設船の建造により、洋上風力のエンジニアリングにおけるバリューチェーン構築を進める。我が国の今後の洋上風力発電の普及に貢献していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る