【狙い場・買い場】日本化薬にリバウンド期待、来年創立100周年で業績飛躍狙う

狙い場・買い場

日本化薬<4272>(東1)は割安感がありリバウンド幅を拡げる可能性があり注目したい。

機能化学品、医薬品、自動車安全部品、アグロ製品を手掛けている。同社は2016年の創立100周年に向け3か年の中期事業計画(2014年3月期~2016年3月期)「Challenge 100A!」を策定し、成長シナリオと中長期重点課題に取り組み、重点事業への経営資源の最適配分、既存事業の用途拡大、海外展開の強化に加え、収益体質の強化を目指し、一層のコストダウンを推進している。

今2016年3月期・第2四半期業績予想は、売上高843億円(前年同期比8.0%増)、営業利益119億円(同9.2%増)、経常利益124億円(同0.9%減)、純利益79億円(同0.7%減)を見込んでいる。第2四半期末配当は25円継続を予定している。

通期業績予想は、売上高1760億円(前期比8.7%増)、営業利益250億円(同12.1%増)、経常利益256億円(同1.7%増)、純利益180億円(同15.0%増)と2期ぶりに最高益更新を見込んでいる。年間配当は25円継続を予定している。

株価は、8月26日に年初来の安値1141円、9月4日安値1154円と売り直されて下値を確認。抗がん剤をナノレベルの極小カプセルに包み、がん細胞だけに送り届ける新技術を使った新薬の承認を今年度内にも厚生労働省に申請するとの報道を材料視し、急動意付いている。また、タカタ製エアバッグ事故によるリコールの拡大に伴い、トヨタが日本化薬にインフレーターの増産を要請したと伝わっていたことも見直される可能性はある。最高益更新見込みで、今期予想PER13倍と割安感があり、リバウンド幅を拡げると期待が膨らむことから、短期的に注目したい。

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