キユーピーと安川電機が惣菜用ふた閉めロボットを共同開発、60品種以上のふた容器に対応

■毎時1300パックの作業スピードを実現

 キユーピー<2809>(東証プライム)と安川電機<6506>(東証プライム)は、惣菜の生産現場で人手不足に対応するため、多品種の容器に対応したふた閉め工程の自働化を目指して共同開発を進めている。第一弾として、キユーピーグループのデリア食品株式会社の生産ラインに「惣菜用ふた閉めロボット」を導入し、2023年11月末から実運用を開始したと12月5日に発表した。

■多言語に対応して誰でも使うことのできるロボット

 開発コンセプトは、『多品種容器対応』『人の作業スピードと同等性能』『作業者にやさしい操作性』の3つだ。従来のふた閉め装置では、惣菜の商品入れ替えに伴う容器変更に対応するのに時間がかかり、人手に頼らざるを得なかったが、今回開発したロボットでは、60品種以上のふた容器に自働的に切り替えが可能となった。また、作業熟練者と同等の毎時1300パックの作業スピードと動作の正確性および確実性を再現し、多言語に対応して誰でも使うことのできるロボットとした。

 キユーピーグループは、ふた閉め工程だけでなく、他の工程でも自働化できる可能性があるとしている。さまざまな企業と協力して食品製造における業務自働化技術の開発に取り組み、食品工場全体における生産性の向上と人手不足への対応を推進していくという。生産工程の自働化によって、働く人がより生き生きと創造的に仕事ができる生産性の高い「未来型食品工場」(キユーピー版スマートファクトリー)を創り上げていくとのことだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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