アスクルは新型ロボットで物流DXを加速、高密度収容と庫内作業効率化を実現する「PopPick」を導入

■中期経営計画で掲げるロングテール商品の品揃え拡大に対応

 アスクル<2678>(東証プライム)は15日、物流センター内で注文された商品を注文ごとに集品する「ピッキング作業」において、株式会社ギークプラスの新製品「PopPick」を318台導入し、12月21日から稼働を開始すると発表。

 PopPickは、在庫商品の入った折り畳みコンテナを収納した棚を作業員の定点作業位置まで搬送し、ステーションが自動でコンテナを取り出してピッキング作業を行う新しいGTP(※1)ソリューション設備。同面積あたりの商品保管効率が高く、より多くの商品アイテム数を在庫可能とするため、アスクルが中期経営計画の重要施策としている品揃え拡大に対応する目的で導入した。同ソリューションの導入により、保管効率は約2倍、生産性は約3.8倍(※2)向上する見通し。また、導入は商品の品揃え拡大への対応だけでなく、アスクル物流における自動化・DXを一歩飛躍させるものと位置づけている。

 アスクルは、2025年5月期を最終年度とする中期経営計画において、「強みの高速物流を進化させ、ロングテールも「明日来る」(あすくる)を実現」することを掲げている。特に、「医療機関・介護施設(メディカル領域)」「製造業(MRO領域)」を2大戦略業種と位置づけ、専門商材=ロングテール商品の品揃えを拡大することで、さらなる顧客の新規獲得と買い回り拡大を目指している。そのため、物流センターにおいてはこれまで以上に多くの商品アイテムを収容し効率よく出荷することが求められている。そこで、同面積に対して高密度に数多くの商品を収容できるだけでなく、ピッキング作業効率をさらに高められることから、今回のPopPick導入に至った。

(※1)Goods To Personの略。ピッキングを担当する作業員のいる場所まで直接荷物を搬送するロボットのこと。
(※2)庫内のピッキング工程における、従来の手作業ピッキングとの比較。
(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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