
■戦略立案や研究開発など一部部門で導入開始
キリンホールディングス<2503>(東証プライム)は7月14日、OpenAIと連携し、法人向け生成AIサービス「ChatGPT Enterprise」を一部部門に導入すると発表した。戦略立案・研究開発・マーケティングなどの分野で活用を開始し、業務に特化したAIエージェントの構築も視野に入れることで、生産性の向上と価値創造の加速を図る方針である。
同社は「ChatGPT Enterprise」の検索・推論機能を用いて外部調査や経営計画、特許・論文調査、新商品開発などに役立てる。従業員が効果的に生成AIを活用できるよう、OpenAIの協力のもと教育プログラムも整備する。また、同社が掲げる「KDV2035」の実現に向けて、すでに導入済みの生成AIツール「BuddyAI」の活用と合わせて、業務改革とデジタル基盤の強化を進める構えである。
今回の取り組みは、生成AIの業務活用を通じて既存の業務プロセスの変革を促し、食・ヘルスサイエンス・医の領域における価値創造を強力に推進する戦略の一環と位置付けられる。キリングループは今後も、生成AIと独自データを活用した革新的なサービスや事業の創出を目指し、持続可能な社会的価値の提供を追求する方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)