巴工業が上場来の高値を更新、中期計画の目標引き上げや増配、優待、資本コストや株価を意識した経営など連日好感

■配当政策では新たに数値として「性向40%以上」を盛り込む

 巴工業<6309>(東証プライム)は12月18日、2日続けて大幅高となり、前取引日のストップ高に続いて9%高の3600円(295円)まで上げて約3か月ぶりに上場来の高値を更新している。遠心分離機の大手で、14日の夕方に発表した10月決算(2023年10月期・連結)で経常利益などが中期計画の到達年度(25年10月期)の目標を達成し、中期計画目標の増額修正、増配、株主優待の300株以上優遇なども発表。週明けも好感買いが優勢になっている。PBR1倍などを意識する「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」も発表した。

 配当政策では、これまで数値として盛り込んでいなかった配当性向について「40%以上を目標として安定的な配当を実施する」とし、今期・24年10月期の配当は中間配当を1株60円(前年同期比20円の増配)の予定とし、年間では120円(同10円の増配)の予定とした。

 株主優待には保有株数300株以上の優遇枠と保有期間を新設し、現在は100株以上保有する株主に一律でワイン(同社関連会社取扱商品)1本を毎年1回贈呈している。新たな優待制度では、優待の対象を保有期間1年以上の株主とし、100株以上300株未満の株主にはワインを1本、300株以上の株主にはワインを2本、各々毎年1回贈呈する。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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