東洋建設は「TOB取り下げ」で急落、ただ会社側はひと安心の形に、テクニカル的には『窓埋め』反騰の期待も

■YFOからTOBを取り下げる旨の書簡を受領と20日夜、発表

 東洋建設<1890>(東証プライム)は12月21日、売り気配のあと10%安の1090円(117円安)で始まり、大きく下押している。20日夜、同社株に対してTOB(公開買付)の意向を示していたヤマウチ・ナンバーテン・ファミリー・オフィス(YFO、任天堂<7974>(東証プライム)の創業家系の資産運用会社)から「本提案を取り下げる旨の書簡を受領した」と発表。株式市場関係者からは「ハシゴを外されたようなもんだ」といった受け止め方が出ている。

 ただ、東洋建設側は、このTOBに対して「取締役全員の一致による決議により、本提案に対して反対の意見を表明」済みで、会社側にとってはひと安心の形になった。株価は大きく下押しているが、テクニカル的には「窓(まど)」を開けての下げになっているため、経験則でいう『窓埋め(まどうめ)』の反騰が発生する可能性が言われている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る